大腸にはポリープやがんをはじめとしていろいろな疾患があり、それらの診断には大腸内視鏡検査を行います。
特に大腸がんの早期診断には重要な検査です。
当院では大腸内視鏡検査をなるべく楽に受けていただけるように努めます。
内視鏡を肛門から挿入し、大腸(結腸、直腸)と小腸の一部を観察します。
がんが疑われる病変などが見つかった場合は組織の一部を採取(生検)し顕微鏡の検査(病理組織検査)に提出します。
大腸に便がない状態で観察する必要があるため、検査の前日には食事を制限して、下剤や洗腸剤を飲んで検査の準備をしていただきます。

大腸は1mほどの長さがある臓器で、おなかの中で背中側に固定されている部分と固定されていない部分があって曲がっていて、癒着の影響もあるため、内視鏡を進める際に腸が引き伸ばされると痛みを感じることがあります。
検査をなるべく楽に受けていただくため、鎮静剤を使用してほとんど眠っている間に検査が終われるようにしています。
症状などのお話を伺い、診察させていただいた上で、検査の必要性や実施する時期を相談しながら検討します。
検査の日時が決まったら、必要な前処置(下剤など)や検査についてご説明します。
夕食は午後9時までにはお済ませください。水分は摂ってください。
※就寝前に下剤(錠剤)を服用していただく場合もあります。
検査を開始する5時間前から洗腸剤を数回に分けて飲んでいただきます。
洗腸剤を飲んでも便が出ない場合やおなか張る場合などはご連絡ください。
来院後、準備をして、鎮痛薬を使いながら検査を行います。
しばらく院内で休息を取っていただきます。
結果の説明と検査後の予定や注意事項をお話しいたします。
鎮静から十分に覚めてからご帰宅いただきます。
組織を採取した場合などには後日あらためてその結果を説明いたします。
| 保険 1割負担 | 保険 3割負担 | |
|---|---|---|
| 大腸内視鏡検査:観察のみ | 2,000~3,000円前後 | 7,000円前後 |
| 大腸内視鏡検査+病理組織検査 | 3,000~5,000円前後 | 11,000円前後 |
*大まかな目安です